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第 3 章 — 生徒の登録と管理

この章で分かること

3-0. 全体の流れ(5 ステップ)

生徒の登録やチャンネルの紐付けなどの最初の設定は、当面は開発担当(川崎)が代わりに行います。 この章の手順は、塾で自分で行うとき(生徒が増えたときなど)の手順です。

  ① 生徒を登録する           管理画面 → 生徒管理 → 新規生徒
           ↓
  ② AI 用プロフィールを書く   管理画面 → 生徒管理 → 生徒名をクリック
           ↓                  ★ ここが AI の答えの質を決めます
  ③ チャンネルを作る          Slack → + → チャンネルを作成
           ↓
  ④ Bot を招待する            チャンネルで  /invite @じゅくAI
           ↓                  ★ 忘れると永久に無反応です
  ⑤ 紐付ける                  管理画面 → チャンネル設定 → 新規紐付け
           ↓                  ★ 生徒を間違えると別の生徒の情報で答えます
     生徒が質問できる状態

3-1. 生徒を登録する

生徒管理 → 右上の 新規生徒。

新規生徒の登録フォーム。上から「名前(必須)」「表示名(任意)」「学年(任意)」「ステータス(有効)」「保護者メール(任意)」の 5 つの入力欄が縦に並び、最下部に「保存」と「キャンセル」のボタンがある。表示名の下には「Bot が呼びかけに使う名前です(例: 太郎くん)」という古い説明文が出ている
新規生徒の登録フォーム。入力例はサンプルです。学年の欄だけが AI に送られる点に注意してください。(この画像は少し古く、表示名の下の説明文が今の画面と違います。今の画面では表示名の下に「管理画面の生徒一覧に併記される名前です。AI には送られません」、学年の下に「この欄の内容はそのまま AI に送られます」と出ます)
入力欄必須何を入れるか
名前必須生徒の氏名(例:山田太郎)。管理画面の中だけで使う名前です。AI には送られません
表示名(任意)任意管理画面の生徒一覧で、名前の横に出る呼び名(例:太郎くん)。Bot の呼びかけには使われません。AI にも送られません
学年(任意)任意学年だけを書きます(例:中学3年)。この欄は AI に送られます → 下の注意
ステータス—有効 のまま。無効にすると Bot が応答しなくなります(3-8)
保護者メール(任意)任意記録として保存されるだけです。いまはこのアドレスにメールは送られません(第 6 章)

「学年」欄に氏名を混ぜないでください。

学年欄の内容はそのまま AI に送られます。ここに 中3 山田 のように書くと、 「氏名は AI に送らない」というこのアプリの設計を、あなたが手で破ってしまうことになります。

クラスや担当講師を管理画面で見分けたいときは、「名前」欄に書いてください(名前欄は AI に送られません)。

保存 を押すと生徒一覧に戻り、生徒を登録しました と表示されます。 一覧では名前・学年・ステータス・登録日が並びます。

3-2. AI 用プロフィールの書き方 ★最重要

生徒管理 → 一覧で生徒の名前をクリック → ページ下部の AI 用プロフィール。

画面にはこう書かれています。

AI が回答時に参照する生徒の特徴・学習状況メモです。すべての質問への回答に使われます

ここに入力した内容はそのまま AI に送信されます。 生徒の氏名は書かないでください(学年は生徒情報から自動で送られます)

生徒詳細ページの「AI 用プロフィール」カード。冒頭に「ここに入力した内容はそのまま AI に送信されます。生徒の氏名は書かないでください」という注意書きのボックスがあり、その下に全体要約・学習スタイル・説明トーン・得意分野・苦手分野・指導上の注意の 5 つの入力欄、さらに「試験期間」の枠、最下部に「プロフィールを保存」ボタンが並んでいる
生徒詳細ページの「AI 用プロフィール」カード全体。記入例はサンプルです(実在の生徒ではありません)

5 つの入力欄

入力欄何を書くか長さの上限
全体要約 いまの学習状況と、直近で力を入れたいこと。この欄がいちばん効きます
画面の目安:200〜800 文字程度
2000 文字
学習スタイル・説明トーン どういう説明が入りやすいか。話しかけ方の好み
例:図を使った説明が入りやすい。長文の説明は読み飛ばしがち。
500 文字
得意分野安定してできている単元・分野500 文字
苦手分野つまずきやすい単元・分野と、つまずき方500 文字
指導上の注意 この生徒に対してやってほしいこと・やらないでほしいこと
例:答えをすぐ出すと写して終わりになりやすいので、まず考え方から。
1000 文字

書き終えたら プロフィールを保存 を押します。ボタンの横に 保存しました と出ます (ページは移動しませんので、そのまま続けて直せます)。次の質問からすぐ反映されます。

AI には何が送られるのか

送られるのは、学年と、あなたが実際に書いた欄だけです。空欄の項目は送られません (「未設定」とも書かれません)。実際にはこんな形で AI に渡ります。

学年: 中学3年
要約: 数学は基礎計算は安定してきたが、文章題で条件を式に落とすところでつまずきやすい。
      英語は単語量が足りていない。
学習スタイル: 図を使った説明が入りやすい。長文の説明は読み飛ばしがち。
得意: 一次関数の計算、比の計算
苦手: 文章題(速さ・割合)、証明の書き出し
指導メモ: 答えをすぐ出すと写して終わりになりやすいので、まず考え方から。

氏名も生徒番号も入っていません。これは意図してそう作られています。 だからこそ、あなたが自由記述の欄に氏名を書いてしまうと、そこだけが例外になってしまいます。

なぜ氏名を書いてはいけないのか

生徒を指すときは 「本人」「この生徒」 と書いてください。 だめな例:山田くんは文章題が苦手 → よい例:文章題で条件を式に落とすところでつまずきやすい

悪い例と良い例

悪い例なぜだめか良い例
頑張っている AI が回答を変えるための手がかりがゼロ。何も起きません 宿題は毎回提出できている。分からない問題を飛ばさず質問する習慣がついてきた
数学が苦手 「数学」は広すぎます。どの単元の、どういうつまずき方かが分かりません 数学は計算は安定しているが、文章題で「何を x にするか」を決められずに止まる
まあまあできる できる/できないの線が AI に伝わりません 一次関数の式は書けるが、グラフから式を読み取る向きになると迷う
山田くんは真面目 氏名が入っている。性格の評価は回答に使えません 解き方を教えるとその場では納得するが、翌週に同じところでつまずくことが多い
志望校は○○高校。内申は 32。 回答の作り方に影響しない情報です(AI に送る量だけ増えます) 入試の関数・図形の記述問題を秋までに書けるようにしたい
やる気がない AI が生徒に否定的な言い方をしかねません 長い説明は読み飛ばしがちなので、要点を先に短く伝えると読んでもらえる

書き方のコツ

3-3. 試験期間(任意・余裕があれば)

ふだんは「未設定」が通常の状態です。設定は完全に任意で、設定しなくても何の問題もありません。 定期テスト前で余裕があれば設定する、くらいの位置づけで考えてください。

AI 用プロフィールの下にある 試験期間 の枠で設定します。

項目内容
試験期間中にするチェックを入れると設定されます
最終日チェックを入れた場合は必須。この日いっぱいまで試験期間として扱われます
試験科目(任意)カンマ区切りで入力(例:数学, 英語)。試験期間中だけ AI に伝わります

何が変わるか:試験期間中は、設定した試験科目が AI に伝わります(AI 用プロフィールの一部として送られます)。 回答の出し方は、今のところ変わりません。いまのじゅくAI は、試験期間にしていてもいなくても、どの生徒にも要点から直接説明する形で答えるためです(第 6 章 6-3)。 最終日を過ぎると、試験科目は AI に伝わらなくなります。

AI 用プロフィールの中の「試験期間」の枠。「試験期間中にする」のチェックボックスがオンになっており、その下に「最終日」の日付入力(2026/09/11 が入っている)と「試験科目(任意)」の入力欄(数学, 英語, 理科)が並んでいる
「試験期間」の枠。チェックを入れると最終日が入力できるようになります
生徒一覧の表。名前・学年・ステータス・登録日の列があり、真ん中の行のステータス欄には緑色の「有効」バッジの隣に橙色の「試験期間中」バッジが並んで表示されている
試験期間を設定している生徒には、生徒一覧のステータス欄に 試験期間中 のバッジが付きます

3-4. Slack にチャンネルを作る

  1. Slack で + → チャンネルを作成
  2. 名前を分かりやすく付ける(例:study-taro / 質問-山田太郎)
  3. 公開/非公開は、塾で決めた方針にそろえる
  4. 生徒本人を招待する(必要なら保護者や担当講師も)

保護者や担当講師をチャンネルに入れるときの注意。 じゅくAI が答えたスレッドの中では、誰が書き込んでも、じゅくAI が生徒の質問として答えます (第 1 章 1-2)。 保護者や講師が生徒に話しかけたいときは、スレッドの外に書いてもらってください。

原則 生徒 1 人 = チャンネル 1 つ です。1 つのチャンネルに 2 人の生徒を入れることはできません (「このチャンネルの質問は誰のものか」を 1 人に決める必要があるためです)。

3-5. Bot を招待する ★忘れると動きません

これを忘れると、じゅくAI は永久に無反応です。 Slack は、アプリが参加していないチャンネルの発言をアプリに届けません。 そのためエラーの記録さえ残りません(そもそも届いていないので)。原因究明がいちばん面倒なミスです。

そのチャンネルの入力欄で、次のように打って送信します。

/invite @じゅくAI

「じゅくAI がチャンネルに参加しました」と表示されれば完了です。

確認のしかた:チャンネル名をクリック → インテグレーション タブに「じゅくAI」が並んでいれば入っています。

ここは Slack の画面なので、この手引きには画像を貼れません。実際の画面で次を確認してください。

迷ったら、そのチャンネルで @じゅくAI テストです と送ってみるのが確実です。 🤔 が付けば入っています。何も起きなければ入っていません。

生徒を追加するたびにチャンネル作成 → 招待がセットで必要です。 Bot をチャンネルから外すと、その時点で反応しなくなります(SLACK_POST_FAILED のエラーが出ることもあります)。

3-6. チャンネル ID の調べ方

必要なのはチャンネル「名」ではなく「ID」です。 チャンネル名は後から変えられてしまうため、このアプリは変わらない値であるチャンネル ID を 「誰の質問か」の判定に使っています。管理画面に入れるチャンネル名は一覧での見た目のためだけです。

チャンネル ID(C で始まる)

  1. Slack でチャンネル名をクリックしてチャンネル詳細を開く
  2. 出てきた画面を一番下までスクロールする
  3. チャンネル ID: C01ABCDEFGH と表示されている → 横のコピーボタンでコピー

ここも Slack の画面なので、この手引きには画像を貼れません。見分けるポイントだけ補っておきます。

ブラウザで Slack を使っている場合は、アドレス欄の末尾(.../messages/C01ABCDEFGH)でも確認できます。 非公開チャンネルでは G で始まることもあります。どちらでも登録できます。

ワークスペース ID(T で始まる)

塾のワークスペース全体で 1 つの値なので、生徒ごとに調べ直す必要はありません。一度メモしておけば使い回せます。

ブラウザで Slack を開いたときのアドレス https://app.slack.com/client/T01ABCDEFGH/C01... の最初の ID がそれです。 分からない場合は開発担当(川崎)に聞いてください。

3-7. チャンネルと生徒を紐付ける ★事故に注意

紐付けとは、「このチャンネルに来た質問は、誰のものか」を決める設定です。 じゅくAI は生徒が名乗るのを待ちません。チャンネル ID だけを見て「誰の質問か」を決めます。

紐付けを間違えると、別の生徒の学習履歴とレポートを使って回答します。

たとえば A さんのチャンネルを間違えて B さんに紐付けると、A さんの質問に対して B さんの AI 用プロフィールと B さんの月次レポートを踏まえた回答が返ります。 AI が「レポートを見る限り、〜が課題だったね」と、他人の情報を A さんに向かって話してしまう状態です。 これは個人情報の事故です。

気づいたときの手順は 第 5 章 にあります。まず管理者に緊急停止を依頼してください。

手順

チャンネル設定(開くと「チャンネル紐付け」)→ 右上の 新規紐付け。

新規チャンネル紐付けのフォーム。上から「SlackチャンネルID(必須)」「ワークスペースID(必須)」「チャンネル名(任意)」「生徒(必須・選択式)」「既定レポート(任意・選択式)」の 5 項目が縦に並び、最下部に「紐付ける」と「キャンセル」のボタンがある
新規チャンネル紐付けのフォーム。入力値はサンプルです。生徒の選択を必ず声に出して確認してください
入力欄必須入れる値注意
SlackチャンネルID必須3-6 で調べた C01ABCDEFGH 大文字・数字のみ。小文字が混ざったり # を付けると チャンネルIDの形式が正しくありません(例: C01ABCDEFGH) と出ます
ワークスペースID必須T01ABCDEFGH塾で 1 つの値です
チャンネル名(任意)任意study-taro(# は不要) 一覧での表示用だけです。Bot の動作にはチャンネル ID が使われます
生徒必須このチャンネルの持ち主ここを間違えないでください。有効な生徒だけが選択肢に出ます
既定レポート(任意)任意ふだんは 指定しない のままで大丈夫 生徒を選ぶまで操作できません。承認済みのレポートだけが候補に出ます

紐付ける を押すと、確認のダイアログが出ます。

この生徒に紐付けますか?

#study-taro を 山田太郎 さんに紐付けます。このチャンネルでの質問には、この生徒の学習履歴とレポートが使われます。 生徒を間違えると、別の生徒の情報で回答してしまいます。

ここで必ず、チャンネルと生徒名の組み合わせを声に出して読んで確かめてください。 合っていれば 紐付けを確定する、違っていれば キャンセル です。 確定すると チャンネルを紐付けました と表示されて一覧に戻ります。

「この生徒に紐付けますか?」という確認ダイアログ。本文にチャンネル名「#study-taro」と生徒名「山田 太郎」が太字で入り、「このチャンネルでの質問には、この生徒の学習履歴とレポートが使われます。生徒を間違えると、別の生徒の情報で回答してしまいます。」と書かれている。下部に「キャンセル」と「紐付けを確定する」のボタンがある
確認ダイアログ。チャンネル名と生徒名の組み合わせを声に出して読んでから確定してください

事故を防ぐ 3 つの確認

  1. 貼り付けた直後に見比べる:Slack でコピーしたチャンネル ID と、入力欄の値の末尾 3 文字が同じか
  2. 確認ダイアログを読む:チャンネル名と生徒名の組み合わせが正しいか
  3. 実際に質問してみる:そのチャンネルで @じゅくAI テストです と送り、返ってきた回答がその生徒あての内容になっているか (会話ログでも、正しい生徒名の行として記録されているか確認できます)

あとから変更できるのは「チャンネル名(表示用)」と「ステータス」だけです。 チャンネル ID と生徒の対応を間違えた場合は、紐付けを作り直します。

  1. 間違っている紐付けを開いて、ステータスを 無効 にする
  2. 新規紐付け で正しい組み合わせを登録する

紐付けの作成・変更は「情報」レベルの記録としてエラーログに残ります (CHANNEL_BINDING_CREATED / CHANNEL_BINDING_UPDATED)。 あとから「いつ誰が何を変えたか」をたどれます。

よく出るエラー文言

出たエラー意味対処
このチャンネルはすでに紐付けされています同じチャンネル ID の登録がもうある 一覧から既存の紐付けを開いて内容を確認する(1 チャンネル = 1 生徒)
チャンネルIDの形式が正しくありません小文字混じり/# 付き/チャンネル名を入れている 3-6 の手順で ID を取り直す
ワークスペースIDの形式が正しくありませんT で始まっていない開発担当(川崎)にワークスペース ID を確認する
ログインが必要ですログインが切れたログインし直してからやり直す

一覧で確認する

チャンネル設定の一覧には チャンネル・チャンネルID・生徒・既定レポート・ステータス・登録日 が並びます。 月に 1 回は、この一覧をひととおり見て、チャンネルと生徒の対応が合っているか確認してください。

チャンネル紐付けの一覧画面。表にはチャンネル・チャンネルID・生徒・既定レポート・ステータス・登録日の列が並び、2 件の紐付けが表示されている。ステータス欄はどちらも緑色の「有効」バッジ。既定レポートは 1 件が「—」、もう 1 件にレポート名が入っている
チャンネル紐付けの一覧。月に 1 回、チャンネルと生徒の対応をひととおり見てください(表示内容はサンプルです)

3-8. 退塾・休塾のとき

生徒を削除しないでください。 会話ログ・月次レポート・利用実績がその生徒に紐付いています。消すと過去の記録が追えなくなります。 正しい操作はステータスを「無効」にすることです。

手順

  1. 生徒管理 → 対象の生徒をクリック
  2. ステータス を 無効 に変更
  3. 保存
無効にするとどうなるか
Bot の応答完全に沈黙します。メンションしても案内文すら返りません
集計ダッシュボードの生徒数や各種集計から外れます
選択肢レポート作成・チャンネル紐付けの「生徒」の選択肢に出なくなります
記録残ります。生徒一覧・会話ログ・レポートから引き続き見られます
記録されるログそのチャンネルで質問が来ると PERSON_INACTIVE(情報)が残ります

復塾したら、ステータスを 有効 に戻すだけで元どおり動きます。

生徒は在籍のまま、チャンネルだけ止めたい場合

チャンネル設定 → 該当の行を開く → ステータス を 無効 に。 この場合、そのチャンネルでの質問には 「このチャンネルにはまだBotの設定が完了していないみたい…」という案内文が返るようになります。

Slack のチャンネル自体はアーカイブしておくと、生徒側にも「終わった」ことが伝わります。