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第 6 章 — このアプリでできること

この章で分かること

この章はアプリの紹介も兼ねています。新しく入ったスタッフや、外部に説明するときに使ってください。

6-1. ひとことで言うと

じゅくAI は「Slack の中にいる、その生徒専用の学習相談相手」です。 生徒が自分のチャンネルで質問すると、学年・スタッフが書いた学習メモ・承認済みの月次レポート・ これまでのやり取り・会話から自動で作る学習状況のまとめを踏まえて答えます。質問は写真でもできます。 答えをそのまま渡すのではなく、概念や考え方をやさしく説明し、例題を示すよう AI に指示しています。 生徒ごとに「答えをすぐ出さない」などの方針を足すこともできます。

6-2. できること

① その生徒に合わせた回答

スタッフが書いた AI 用プロフィール(全体要約・学習スタイル・得意・苦手・指導上の注意)と 学年 を、 毎回の回答で参照します。同じ質問でも、中 1 の生徒と高 3 の生徒には違う深さで答えます。 「答えをすぐ出さないでほしい」といった指導方針は、「指導上の注意」に書くと AI に伝わります。

→ 質を上げる方法は 第 3 章 3-2

② 過去のレポートを踏まえた回答

承認済みの月次レポートの中から、その質問に関係のある部分だけを探し出して回答に使います。 回答には「今月のレポートを見る限り〜」のように、どこから持ってきた情報かが分かる形で現れます。

→ 使えるようにする手順は 第 4 章

③ 写真での質問

数式・問題・ノートの写真を送って質問できます。手で打ち直す必要がありません。

項目条件
形式jpg(jpeg)・png・webp
枚数1 回のメッセージに 3 枚まで(4 枚目以降は使われず、回答にその旨が添えられます)
サイズ1 枚 20MB まで。1 回のメッセージの合計は 8MB まで(超えた分の画像は使われません)
読めないものPDF・Word・Excel・音声・動画

写真を送ると、撮影場所などの埋め込み情報を、原則として取り除いてから処理します(第 7 章 7-4)。

④ スレッドでの継続的なやり取り

一度じゅくAI が答えたスレッドの中では、@じゅくAI を付けずに会話を続けられます。 「そこがまだ分からない」「じゃあこの場合は?」と自然に続けられます。 やり取りが長くなった場合は、前半を自動で要約して文脈を保ちます(話が最初から分からなくなることはありません)。

⑤ 伴走者としてのふるまい

「伴走者」としてふるまうよう、AI に指示しています。

⑥ 使われ方とコストが見える

画面見えるもの
ダッシュボード今日の質問数 / 今月のコスト / 未対応エラー / 生徒数 / 最近のエラー
利用状況期間を選んで、質問数・コスト・使用量・画像付き質問の割合と、その推移
会話ログ生徒と Bot のやり取りの全記録(生徒・期間・画像・エラーで絞り込み可)
エラーログ失敗した処理と、生徒に返した文面、対応記録
ジョブ質問の処理が詰まっていないか
利用状況の画面。右上に 7日・30日・90日の期間切替。質問数 220、コスト $1.45、総トークン 1.7M、画像付き質問 31 の 4 つの数値カードが横並びになり、その下に「日別 質問数」「日別 コスト」の折れ線グラフ、「モデル別 利用回数」「生徒別 質問数(上位10)」「エラーコード別 発生数」の横棒グラフが並んでいる
利用状況の画面。期間を切り替えて、質問数・コスト・使用量とその推移を見られます(数値・生徒名はサンプルです)

⑦ 危ないときに止められる

管理者はボタン 1 つで全生徒への AI 回答を即座に止められます。止めている間は AI が呼ばれないので、費用も止まります。 → 第 7 章 7-1

⑧ 使いすぎの歯止め

生徒 1 人あたり 1 時間に 10 回までという上限が入っています。 特定の生徒の使いすぎで費用が膨らむことを防ぎます。→ 第 7 章 7-2

6-3. 今はできないこと

ここは期待のずれを防ぐために正直に書いています。 「できるはず」と思って待っていると業務が止まるので、下記は人の手で行う前提で運用してください。

できないこと現状どうするか
月次レポートの AI 自動生成
「その月の会話から AI がレポートの下書きを作る」機能はありません
スタッフが手で書きます。書いたレポートを承認すれば AI はきちんと参照します (AI が書いたものと参照データとしては同じ扱いです)。→ 第 4 章
承認したレポートの生徒への自動送信
承認しても Slack には投稿されません
生徒・保護者への配布は、これまでどおり塾の方法(面談・紙・メールなど)で行ってください
保護者へのメール通知
生徒情報に「保護者メール」欄はありますが、メールを送る機能はまだありません
保護者メールは記録用として保存されるだけです。連絡は従来の方法で
対話的に導く問いかけ(ソクラテス式)
「まず自分で考えてみよう」と確認の質問を返す進め方は、いまは動きません
現在はどの生徒にも「直接説明する」形で回答します(試験期間にしていても同じです)。 概念をやさしく説明し、例題を示す進め方で、問いかけて導く形にはなりません。 答えをすぐ出さないでほしい生徒には、AI 用プロフィールの「指導上の注意」に書いてください。第 3 章 3-2
エラーが起きたときの自動通知
エラーが出ても Slack に通知は飛びません
だから毎日ダッシュボードを見る運用が必要です。 自動通知があるのは緊急停止の操作だけで、それも #alerts チャンネルが設定されている場合に限ります。→ 第 2 章
生徒一覧での「最終利用日時」「今月の質問数」 利用状況 の画面で、生徒別の内訳として見られます
生徒詳細ページでの利用推移グラフ・レポート一覧 利用状況(推移)とレポート管理(生徒で絞り込み)を、それぞれ開いて見てください
PDF・Word・Excel・音声・動画の読み取り 画像(jpg / png / webp)だけです。PDF なら該当ページを写真に撮って送ってもらいます
紐付けたチャンネル ID と生徒の後からの変更 変更できるのは表示名とステータスだけです。作り直します(第 3 章 3-7)
1 つのチャンネルを複数の生徒で共有する 1 チャンネル = 1 生徒です。兄弟でも別チャンネルを作ってください
質問回数の上限を画面から変える プログラムの変更が必要です。変えたい場合は開発者に相談してください
生徒が管理画面を見る できません(そうすべきでもありません)。生徒が触るのは Slack だけです

6-4. 保護者・講師への説明のしかた

そのまま読み上げたり、書面に写して使える文です。

サービスの説明(保護者向け)

当塾では、お子さま専用のチャットで学習の質問に答える AI を導入しています。 お子さまは Slack のご自身のチャンネルから、文章や問題の写真で質問できます。 この AI は、講師が記録した学習の状況と、毎月の学習レポートを踏まえて答えます。 概念や考え方から説明するよう、AI に指示しています。 やり取りは塾の管理画面から確認できます。

個人情報についての説明(保護者向け)

AI に渡しているのは、学年・講師が書いた学習メモ・質問の内容・同じスレッドのこれまでのやり取り・承認済みの学習レポートの一部・会話から自動で作る学習状況のまとめ(単元ごとの「習得済」「習得中」「苦手」の判定と回数)です。 システムとしては、お子さまの氏名を AI に渡さない作りです。 ただし、お子さまが質問や写真に書いた内容は、そのまま AI に届きます。 写真をお送りいただいた場合は、撮影場所などの情報を、原則として取り除いてから処理しています。 やり取りは塾の管理画面から確認できます。 他の生徒の情報は AI に渡さない作りで、チャンネルと生徒の対応は、月に 1 回確認することを、スタッフに勧めています。

AI の処理には、OpenAI のサービスを使っています。OpenAI の公式の説明(API のデータ利用の方針、2026 年 10 月に確認)では、API で送った内容は、初期設定では OpenAI のモデルの学習に使われません。不正利用の監視のため、一定期間(基本は最長 30 日)保管されることがあります。

→ 詳しくは 第 7 章 7-3。質問を受けたときはそちらの表を見てください。

講師・新任スタッフへの説明

AI の答えの質は、管理画面に書く AI 用プロフィールと月次レポートの質で決まります。 「頑張っている」のような言葉では AI は何も変えられません。 「どの単元で、どういうつまずき方をするか」を書いてください。 生徒の氏名は書かないでください(AI にそのまま送られます)。

生徒への説明

質問するときは @じゅくAI を付けて書いてね。 返事が来たら、その下(スレッド)で続けて聞けるよ。2 回目からは @じゅくAI はいらないよ。 問題の写真を送ってもいいよ(1 回 3 枚まで)。ノートや答案の名前の欄は、写らないようにしてね。 やり取りは先生も見られるから、分からないところは遠慮しないで聞いてね。